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【ガレージの設備】

KIKAIYAの卓上用のサンドブラストのレビュー【スタンド付きとの違い】

2023年1月17日

 

私のガレージにはKIKAIYAさんの卓上式サンドブラストがあります。

購入して半年ほど経ち、その間に何度も使用しているのですが、使ってみた感想や分かったポイントなどをまとめておこうと思います。

 

KIKAIYAのサンドブラストのレビュー

卓上式とスタンド付きのサンドブラストの違い

DIYで使用するサンドブラストには卓上式とスタンド付きのタイプがありますよね。私はKIKAIYAの卓上式のサンドブラストを使用しているのですが、実際に使用してみて分かったことがあるのでまとめておきます。

 

*下記のサンドブラストは最も普及している重力吸引式のサンドブラストです。

出典:KIKAIYA

卓上式 サンドブラスト 190L

卓上用のサンドブラスト

スタンド付 サンドブラスト 220L

スタンド付きサンドブラスト

 

KIKAIYAで販売している重力吸引式サンドブラストの情報をまとめています

卓上式 サンドブラスト スタンド付 サンドブラスト
価格 安い 高い
大きさ 90Lと190Lがある 220Lのみ
メディアの回収 掃除機で回収 底面の蓋から回収

 

卓上式 サンドブラストは本体が小さいので小物のブラスト作業に向いています。デメリットとしては大きな部品にブラストをかけられないことと、メディアを回収する方法がコップですくって回収するか掃除機で吸って回収しなければならない点です。

スタンド付きのサンドブラストは本体が大きいので大物のブラストが可能です。デメリットとしては値段が高い、メディアが沢山必要、本体が大きいので場所をとる、ことです。メディアの回収については、本体のホッパーの底に蓋がついているので、蓋を開ければメディアを回収することができます。

メディアの回収について補足ですが、そもそもメディアとは研磨材のことです。メディアはブラストしていると剥離したゴミが混ざってしまい、ブラストの吸上げ口が目詰まりしてしまうのでガンからメディアが出なくなることがあります。そのため、メディアは定期的に回収して「ふるいにかけてゴミを排除」しなければならない訳です。なので、メディアの回収の手間はかなり重要になります。

 

サンドブラストを使用するポイント

卓上式でもスタンド式でも共通のポイントをまとめておきます。

 

サンドブラストのポイント

  • 集塵すること
  • コーキングすること
  • コンプレッサーが必要
  • メディアを定期的に掃除すること

 

集塵はしなくても使用可能ですが、断然集塵したほうが良いです。と言うのは、集塵しないとブラストしていると本体BOX内にメディアが舞うのでのぞき窓から何も見えなくなるのですが、集塵すると吹付のガンから出るエアーと舞った粉を積極的に吸い出すので視界良好になります。

 

サンドブラストの集塵

もらい物の掃除機を集塵機として使用しています。

サンドブラストの集塵

 

コーキングはメディアが本体から漏れてこないようにするために必要です。特にネットで購入するような安物のサンドブラストは気密がしっかり出来ていません。しかも集塵をせずに使用すると本体内部はコンプレッサーのエアーで圧力が高くなってしまうので、あらゆるすき間からエアーと一緒にメディアが外に出てきます。そうならないためには、新品購入して使用する前にコーキングしておく事です。

 

コーキング

本体の継ぎ目は全てコーキングします

サンドブラストのコーキング

 

今回紹介しているサンドブラストは重力吸引式ですが、このタイプはホッパーに溜まったメディアをコンプレッサーからのエアーの負圧の力で吸い上げてガンに供給しています。なので、コンプレッサーが必要不可欠です。私のガレージでは2.2kw(3馬力)75Lのコンプレッサーに追加タンクをつけていますが、ブラストし続けるとコンプレッサーは回りっぱなしになります。2.2kwのコンプレッサーは個人のガレージには大きい部類ですが、それでも余裕はない結果になっています。

 

 

メディアはゴミが混入して目詰まりするのでガンから出てこなくなることがあります。ブラストしていて、急に汚れが落ちなくなったらメディアがガンから出ていない証拠です。そうなったときは、メディアを一旦回収してふるいにかけてゴミを除去して使用する必要があります。メディアの回収は卓上式は抜き取る蓋がないので掃除機などで回収し、スタンド式はホッパーの底面に蓋があるのでそこから回収ができます。

 

メディアのゴミ

メディアのゴミ

 

卓上式サンドブラストの紹介

私が使用しているサンドブラストの紹介

それでは私が使用しているサンドブラストを紹介します。

 

使用しているサンドブラスト

  • KIKAIYAの卓上式サンドブラスト190L

*値段はヤフーショッピングで31800円でした。

 

私のサンドブラストは購入後にコーキングをしてキャスターを取付けています。キャスターは安いモノですが、スムーズにコロコロしてくれます。おすすめです。

 

使用しているサンドブラストの紹介

卓上式の正面。キャスターつけているので便利です。KIKAIYAの卓上式サンドブラスト

卓上式の内部

KIKAIYAの卓上式サンドブラスト

卓上式の側面。ライトのケーブルとスイッチがあります。

KIKAIYAの卓上式サンドブラスト

卓上式の側面。集塵の口があります。

KIKAIYAの卓上式サンドブラスト

卓上式の背面。排気用の口があります。集塵を使わない場合は内圧が高くなるので、蓋を開けて排気します。

KIKAIYAの卓上式サンドブラスト

ライトをつけるとこんな感じです。集塵しないと何も見えなくなります。

ライトをつけたときの明るさ

 

使用しているメディア

  • #120のアルミナサンド 10Kg

*値段はヤフーショッピングで3600円でした。

 

メディアは「アルミナ」と「ガラスビーズ」が一般的で、粒度は#20 #40 #60 #80 #100 #120 #180 #220などがあります。私は頑固な汚れ、錆を落とす目的で使用するのでアルミナの#120を使用しています。

因みにですが、メディアは硬い固形物ではなく、人畜無害で安価な重曹を使用することも可能で、精度や潤滑が大切な部品に使用するのがおすすめです。その理由は、アルミナやガラスビーズは部品の奥に入り込んでしまい洗浄しても取り切れないので、エンジンなどの精度や潤滑が大切な部品には不向きだからです。

 

*メディアの種類については下記をご覧ください。

引用:磨料屋

アルミナ(褐色)
硬度・切削性・耐摩耗性に非常に優れ、錆び落し・塗装剥がし・カーボン除去など頑固な汚れ除去用の ブラスト用メディアとして幅広くお使いいただけます。

ホワイトアルミナ(白色)
褐色アルミナと同等の硬度で、錆び落し・塗装剥がし・カーボン除去など、頑固な汚れ除去用の ブラスト用メディアとして幅広くお使いいただけます。
褐色アルミナより鉄分や不純物が少ないため、鉄分や色を嫌うブラスト対象物や作業環境に適しています。

ガラスビーズ
各種製品(鉄系、非鉄系、樹脂系、鋳物系)の表面仕上げ加工、クリーニング加工、ピーニング加工、バリ取り加工用のブラスト用メディアとして適しています。

 

先日展示会でサンドブラストメーカーさんと話しをしたら、アルミナは落とす能力が高いが部品に傷が付く、ガラスビーズは落とす能力は低いが部品に傷が付きにくい、と言ってました。しかも、ガラスビーズよりもアルミナの方がサンドブラスト本体の摩耗を早めるそうです。ボックスに穴が開く、ガンの先端が摩耗して内径が大きくなる、手袋に穴があく、と言った現象がアルミナの方が起こりやすいんですね。

 

実際にブラストしてみた

もらい物のめちゃくちゃ汚れているエアーガンをサンドブラストで綺麗にしてみました。

 

ブラスト処理の結果

ブラスト前の状態。錆と汚れで使用できる状態ではありません。

ブラスト処理前のエアーガン

#120のアルミナサンドでブラスト処理後。5分で綺麗になりました。

ブラスト処理後のエアーガン

 

#120のアルミナサンドで5分間ブラストをかけたのですが、たった5分で完璧に汚れが落ちました。

エアーガンの表面がボコボコしているのは金属の腐食によるものなので、仕上がりとしては申し分ありませんでした。

 

ポイントまとめ

それでは、サンドブラストについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • DIYに使用するサンドブラストには卓上式とスタンド式がある
  • 場所とお金に余裕があればメディアの回収が楽なスタンド式がおすすめ
  • サンドブラスト本体の継ぎ目にはコーキングをすること
  • メディアのゴミはふるいで綺麗にしないと目詰まりする
  • 使用中は集塵したほうが視界が良好です

 

以上5つのポイントです。

 

*サンドブラストの購入はこちらから

 

*メディアの購入はこちらから

 

*私が使用しているキャスターの購入はこちらから

 

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以上です。

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