今回は「対サビペイントPOR15の効果を検証してみた」についての記事です。
錆は金属の天敵ですよね。DIYや趣味で色々なモノを触っていると「錆」が問題になることが多いと思います。私の場合は車が趣味なのですが、年数が経つと色々なところが錆びてきて悩みの種でした。
そんな中で、錆対策に有効な塗料を探していたところPOR15と言うアメリカ製の塗料を見つけました。なかなか評判が良さそうだったので実際に自分の車のキャリパーに塗ってみたのです。
そこで今回の記事では、キャリパーにPOR15を塗って一年半たった結果をまとめておこうと思います。
記事の目次
対サビペイント最強のPOR15の効果を検証した
キャリパーの錆び
車のブレーキ回りって、年月が経つと腐食したり、変色したり、錆びたりますよね。
下記の写真をご覧いただくと分かるように、キャリパー本体、ブレーキローターの非パット接触面、ハブの中心の窪み、がかなり錆びています。ひどいもんです。
*この写真はS2000のキャリパーで、サーキットと街乗りで使用していました
さて、この錆の大きな原因は?と言われれば、答えは「熱」です。
特にサーキットを走行する場合はキャリパーが200℃程度まで温度があがるので、頻繁にサーキットを走る場合は金属の表面処理(塗装やめっき)がダメージを受けて剥がれてしまいます。そうなると、簡単に錆びてしまうんです。
こんなことにならないために、初めから高温に強い耐熱ペイントやキャリパー専用の塗料を塗っておくと良いのですが、実際にはなかなか気が付かないことですし、錆びてしまってから「どうしよう、、、」なんて思うものです。
対サビペイントPOR15
錆に強い塗料を探していたところ、こんなモノを見つけました。
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POR-15・・・アメリカ製の対サビペイント
POR15のプロフィール
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合成樹脂塗料
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指触乾燥3~5時間
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完全硬化24時間
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保存期間2年(開封後は6か月)
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耐熱温度-50~350℃
*POR15シルバー
*塗装のポイント
POR15の特徴はこんな感じです。
- ザラザラした表面(錆)にしっかり密着する
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錆の上から塗装して、錆を抑えることが出来る
- タイコートプライマーを使えばツルツルした表面でも塗装できる
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被膜の強度が高く、ひび割れしないので、空気と湿気を遮断する
欠点はコレ
- 紫外線で変色する
- 手に付くと3日間は取れない(強力)
- ガン塗装はできない(ハケ塗りが基本)
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ツルツルした表面には不向きで、剥がれてしまう
- 耐熱塗料ではないので350℃を超えると剥がれる可能性がある
特徴をまとめますと、この塗料は「錆びる前に塗っておく」ってことよりも、「錆びている部分に塗る」ことに特化した塗料と言えそうです。塗装面が荒れてボロボロになっていると非常に強い密着性があります。なので、ツルツルした表面にもプライマーを塗れば塗ることが可能のようですが、ツルツルした表面にはその他の塗料も選択肢があるでしょう。
また、紫外線ひ弱さがあるようで、屋外で使用すると劣化してしまうかもしれません。
とは言え、錆びている部分の対策としては非常に優秀ですので、使ってみる価値は十分あります。
S2000のキャリパーに塗って検証してみる
キャリパーとハブに塗ってみた
私のS2000のキャリパーとハブを確認してみるとハブの中心はかなり錆びていて、キャリパーは若干の錆と塗装が劣化していました。
と言うことで、対サビペイントのPOR15を塗ってみることにしました。
*塗装前はこんな感じです。
今回やった塗り方はこんな感じです
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塗装面をワイヤーブラシで磨く
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パーツクリーナーで脱脂
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POR15をハケで塗る(1回目)
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1時間たってから2回目の塗り
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乾燥させて完成
塗料は粘度が高いのですが、薄めずにハケで塗ってみました。一度塗りでは心配だったので1時間乾燥させてから二度塗りしました。
注意としては、私の場合は時間の都合で1時間で二度塗りしたのですが完全には乾燥していなかったので、確実に二度塗りするためには一日は時間を空けた方が良いです。なので、きちんとこの作業をやろうとすると2日間以上の時間を覚悟しましょう。
*POR15のシルバーをハケで塗ってみた。ツヤがあって厚みもあり綺麗ですよね。
*本来は取り外して塗った方が良いですが、時間の都合で取付けたままハケ塗りましたが、良い感じに塗れているようです
塗布して1年半経過した結果
S2000のキャリパーとハブ中心にPOR15を塗って一年半経過したので、どうなっているのか?確認してみました。
使用状況はこんな感じです
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屋外駐車
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街乗り(月に10回くらい)
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国際サーキットの走行2回
*色がシャンパンゴールドに変色していますが、錆は認められませんでした。
*キャリパー
*一番錆びていたハブセンター
今回使用したPOR15シルバーは耐熱温度が-50~350℃までだったのでキャリパーに使用することには正直不安でしたが、実際にはシャンパンゴールドに変色しているものの錆は一切発生しておらず一安心でした。
触った感じも、表面が非常に硬くしっかりと密着しているようですし、このまま継続して様子を観察してみたいと思います。
対サビペイントPOR15のポイントまとめ
それでは、対サビペイントPOR15について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 車のブレーキ周りは錆が発生しやすい
- サビ対策にはアメリカ製のPOR15がおすすめ
- 1年半屋外駐車で使用した結果、錆は発生しなかった
以上3つのポイントです。参考にしてください。
*POR15の購入はこちらから。色々な種類があります。
*その後ですが、結局2年たったらフロントキャリパーだけ塗料が剥がれてしまいました。下記の記事で紹介しています。
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以上です。