今回は「S2000のハードトップの雨漏り対策」についての記事です。
S2000に無限のハードトップを取付けたら、雨漏りしてしまいました。場所は、運転席と助手席の真上あたりで、ウェザーストリップとハードトップに大き目のすき間がありました。
と言うことで私は、エプトシーラーをウェザーストリップに貼り付ける方法で対策したのですが、結構いい感じに対策できたので、今回の記事でまとめておこうと思います。
記事の目次
S2000のハードトップの雨漏り
無限ハードトップを取付けたら雨漏りした
10年以上乗っているS2000に乗っているのですが、ついにこの時が来ました。
そう、無限のカーボンハードトップを購入したんです。購入手続きしたのが2021年の1月、届いたのが2022年の3月でしたので1年以上待ちました。
*無限のカーボンハードトップ
こちらの商品、私が購入した後に製造販売中止となってしまい、現在は価格が2倍以上に高騰しています。もう手に入れることはできない商品ですね。
で、結論から申しまして、、、私はDIYでハードトップの取付けをおこなったのですが、残念ながら雨漏りしてしまいました。
結構自信あったのですが、ハードトップ装着後、洗車したら見事にダダ洩れだったのです。
と言うことで、まずは情報を整理しておきます
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ソフトトップは撤去
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フロントのウェザーストリップは再使用
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取付けた商品は無限のカーボンハードトップ
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取付けブラケットはオレンジボールさんのハードトップステーキット
こんな感じです。普通と違う点をあげれば、取り付けブラケットを無限純正を使用せずに、オレンジボールさんのステーキットを使用した点ですね。
こちらの商品は、脱着は簡単にできなくなりますが、取付け剛性が格段に上がるので、サーキット走行する人におすすめの商品で、CSOさんのブログでも紹介されています ⇒ 【S2000】ソフト撤去し軽量強化金具でCFRPハード取付
*オレンジボールさんの ハードトップステーキット
話しを戻します。
雨漏りした場所はココです
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フロントのキャッチの中央側から100mmくらいの範囲で、左右共に同じ場所から雨漏りした
と言うことで、よくよく目視で確認してみたんですが、雨漏りした部分は左右ともにウェザーストリップとハードトップにすき間が開いていました。
他の部分と違って、密着がかなり甘くなっていたのです。
室内側からみるとこんな感じ。ハードトップの形状的にすき間ができやすいのかも。
雨漏りの原因はウェザーストリップ
雨漏りの原因は「すき間」ってことが分かったので、なぜ部分的にすき間が開いているのか?調べるために、ハードトップを下ろしてみることにしました
ウェザーストリップの雨漏りした部分を観察したのですが、他と比べて変形や摩耗しているようには見えませんでした。
推測になりますが、原因を考えてみました
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カーボンハードトップの形状が悪く車体と合わない
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ウェザーストリップは7年くらい使用しているので、全体的に痩せている
あくまでも推測なので、なんとも言えませんが、ハードトップの取付け方法に問題はないので、とにかくこのすき間を塞ぐしかないってことになります。
ところで、ウェザーストリップを観察してみて、改めて気が付いたことがありました。
気が付いたこと
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ウェザーストリップは2重のシール構造になっていて、中央の溝に水が流れる
外側のシールから侵入した水は中央の溝から外に排出される、もし溢れても室内側のシールで止めるってことでしょうか。
と言うことは、今回の場合は外側も室内側も両方ともシール性が無かったってことになりますね。
雨漏り対策にはエプトシーラーを使う
エプトシーラーで雨漏り対策する
雨漏り対策として、まず初めに思いつくのは「新品のウェザーストリップに交換する」ってことですよね。そこで、お世話になっているショップに値段を聞いてみたところ、2~3万円ってことでした。
普通だったら迷わず買うのですが、ガレージを建てたばかりでお財布事情が厳しいので、別の方法を考えることにしました。
応急的にこんな方法でやってみることにしました
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エプトシーラーをウェザーストリップに張り付けてすき間をなくす
Nitto(日東電工株式会社)のエプトシーラーです。ホームセンターで購入しました。
エプトシーラーの説明は下記をご覧ください。
引用:日東電工株式会社 EPDM発泡シール材 エプトシーラー™について
あらゆる間を埋め、熱、水、音、振動をシャットアウト。エプトシーラーは、汎用ゴムの中で最も耐久性にすぐれたEPDMゴム発泡体に、独自の粘着技術を組み合わせて開発した高機能シーリング材です。耐熱性・耐薬品性にもすぐれ、長期にわたって安定した効果を発揮します。難熱性タイプ、軟質タイプ、高発泡タイプなど、用途に応じて使い分けのできる豊富なラインアップを用意しました。エプトシーラーのすぐれた性能は国内外の多くの業界で認められ、自動車、住宅、家電など多彩な分野で使用されています。本製品は、4極生産しているため、グローバルでスピーディーな安定供給が可能です。
特長
- EPDMゴムを主成分とし、耐熱性、耐薬品性(酸・アルカリ)など、汎用ゴムの中でもすぐれた性能を備えています。
- すぐれた発泡技術により、低密度で柔軟な発泡体をご提供します。
- セル構造は独立気泡型、半独立半連続気泡型の2種類あり、各種発泡技術によりユーザーニーズにお応えします。
- 硫黄レスタイプもあります。(詳細ページはこちら)
用途
- 自動車:ウィンドウ・ランプ廻りのシール用
- 住宅:内外壁、エクステリア部材のシール用
エプトシーラーは気密性が高く、水漏れのシールとしても使用が可能です。
気密を高めるためには圧縮率を上げることになるので、できるだけ潰す、または厚めタイプを使用する、ってことがポイントになりそうです。
エプトシーラーの施工
エプトシーラーををウェザーストリップに張り付けてハードトップを取付けてみることにしました。エプトシーラーを貼り付ける場所は、室内側としました。外側だとはみ出て見栄えが悪くなるってことと、外側から侵入した水は溝から排出されるはずなので、室内側に張り付けるだけでうまく行けば雨漏りがなくなるはずです。
まず初めに、ウェザーストリップの清掃をします。
次に、ウェザーストリップの室内側にエプトシーラーを貼り付けます。エプトシーラーの厚さは20mmを使用しました。
ハードトップを載せて固定します。
外側は相変わらずすき間があります。
室内側から確認すると、厚さ20mmのエプトシーラーが10mmくらいになっていたので、10mm潰れていることになります。
雨漏りテスト
エプトシーラーを貼って、本当に雨漏りが無くなったのか?流水をかけてテストしてみました。
無限の取扱説明書には、水漏れテストは流水の高さが7cmとありますが、それ以上の強さでテストしました。
*無限の取扱説明書
シャワーでテスト。近づけたり遠ざけたり、角度を変えたりして1分ほどテストしました。
シャワーよりも強い、ストレートの流水を最強にしてテストしてみました。こちらは約10秒ほどです。
雨漏りテストの結果は、、、
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ストレート流水最強だと運転席側だけ数滴漏れた。それ以外は、雨漏りなし
と言うことで、かなり改善しました。エプトシーラーを貼る前は、流水が弱いシャワーで漏れていたので、まずシャワーで漏れなくなったのは改善したと言えます。
で、ストレートの流水ですが、無限の取扱説明書には7cmの流水強さとありましたが、今回のテストは最強の流水で行ったので、流水強さは3mくらいです。段違いの強さです。
なので、助手席は全く漏れなかったので完璧です。運転席側に限っては数滴の漏れがあったので、不十分な気がしますが、この強さで数滴なら問題なしとしました。
ポイントまとめ
それでは、ハードトップの雨漏りについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- S2000の無限ハードトップは雨漏りすることがある
- 雨漏り対策には、ウェザーストリップを新品にすることが鉄則
- 応急対策としてエプトシーラーを貼り付ければ、雨漏りを防ぐことが出来る
以上3つのポイントです。
*エプトシーラーの購入はこちらから
関連記事:【車のカスタマイズ】
以上です。