今回は「【サンダー初心者】おすすめのディスクグラインダーはキックバック検知タイプ」についての記事です。
先日、ディスクグラインダーで家の廃材を切断していたらカッティングの砥石が粉砕して、グラインダーは自動停止しました。まじでビビりましたが、自動停止したおかげでカッティングの砥石が飛散してケガをすることがありませんでした。
私の使用していたディスクグラインダーはマキタのGA412Dと言うディスクグラインダーなのですが、この機種には【キックバック低減機能】が搭載されていて、そのおかげで自動停止したのでした。
そこで今回の記事では、私が実際に危険な体験をしたことを通じて、おすすめのディスクグラインダーについてまとめておこうと思います。
記事の目次
ディスクグラインダーの危険性と安全装置
ディスクグラインダーは危険で事故が起きる
ディスクグラインダーとは円形の砥石(その他、刃物やブラシもある)を使用用途によって付替えて、切断したり削ったり磨いたりする電動工具です。現場では通称「サンダー」とも言われています。
ディスクグラインダーは金属加工や溶接作業の必需品ともいわれるほど使用便度が高い電動工具で、最近ではDIYで作業する人も多くなってきてますます身近な存在になってきていますが、実は危険が伴う電動工具なので注意が必要です。
例えばこんな危険なことがあります。
-
カッティングで切断中、砥石が粉砕する
-
砥石が食い込んでディスクグラインダー本体が持っていかれる
-
砥石が材料に接触したときにディスクグラインダー本体が弾かれる
ディスクグラインダーを使用したことがある人なら1度は経験したことがあるでしょう。なにせ高速で砥石が回転するわけなので、ちょっとした何かで何倍の衝撃が起きてしまいます。
私も幾度となく経験しているのですが、なかでも危険度が高いと思った状況はアルミニウムの切断と不安定な鋼材の切断です。
アルミニウムは砥石がめちゃくちゃ食いつくので、本体が持っていかれたり弾かれたりすることが多いです。身構えてしっかりとディスクグラインダーを持っていても余程の怪力でない限り抑えきれません。なので、アルミニウムの切断はノコ刃での切断を基本とするのが適切です。
また、不安定な鋼材の切断も危険で、例えば角パイプを切断する時に半分以上切れ込みをいれたらパイプが切れ目側に折れたり曲がったりしてカッティングの砥石を左右からサンドイッチしてしまい砥石が回転しにくくなって粉砕することがあります。粉砕した砥石は高速回転しているので周囲に飛散して、顔面直撃で失明してしまうことがあります。
*下記の写真は、私が家の廃材を不安定な固定で切断中してしまい粉砕したものです
こんな事が起きてしまうんですよね。
なので最悪の事態にならないように、【ゴーグル】や【保護メガネ】は絶対着用しなければなりません。
キックバック検知機能は安全
ディスクグラインダーの労災事故の多くは砥石が【粉砕】【食い込む】【弾かれる】ことが原因なのですが、最近ではディスクグラインダーの制御が進歩して事故が起きないような機能が備わっています。
事故が起きない制御とはコレです
-
キックバック検知機能
キックバックとは砥石が食い込んだり弾かれたときに発生する反動のことで、この反動を検知して瞬時に自動停止する機能がキックバック検知機能なのです。
もう少し詳しく説明しますと、キックバックが発生すると一瞬高負荷になって電流値が高くなるのですが、つまり砥石が粉砕したり、砥石が食い込んだり、ディスクグラインダー本体が弾かれたときの電流値を検知して瞬時に停止する仕組みと言うことなのです。
出典:マキタ キックバック低減機能付(AFT)
実は私は冒頭で紹介しているように、家の廃材を不安定な固定で切断中してカッティングの刃が粉砕したのですが、マキタの型式GA412Dのキックバック防止機能付きのディスクグラインダーを使用していたので粉砕した破片が飛散することなく停止したので全くの無傷だったのです。
なので自分で安全性を体感しただけに、皆さんにもおすすめしたい機能なんです。
参考
マキタのAFTには3つの安全機能があります
- 過負荷保護・・・キックバックの検知で自動停止
- 発熱保護・・・高負荷の連続使用で機器が壊れないように自動停止
- 再起動防止・・・スイッチON状態でバッテリーを差し込んでも砥石が回転しない
キックバック検知の不満
ここまでの説明ではこのキックバック検知機能の良いところをまとめてきましたが、実際に使用したところ不満な点ありました。
キックバック検知機能の不満はコレです
-
削る作業をしていると、全く問題が起きていないのに自動停止してしまう
削る作業と言うのは、材料の表面に砥石の面を当てて削ることですが、手の押し付け加減によってはかなりの高負荷になってしまうので、材料にも砥石にも何の問題も起きていないのに過負荷の電流値を検知して自動で停止してしまうことがあります。
沢山削りたい時には砥石を強く当てるのが当たり前なので、それができないって言うのは不満に感じました。とはいえ、安全重視で考えれば自動停止は必要なことなので仕方がないので、今後の制御の進歩に期待です。
キックバック検知付きのディスクグラインダー
私が今までに使用したことのあるディスクグラインダーのメーカーはマキタ、ハイコーキ、リョービの3社なので、この3社でキックバック検知が搭載されているディスクグラインダーを調べてみました。
マキタ
マキタは充電式ディスクグラインダー(コードレスタイプ)の約9割、電動のディスクグラインダーには約2割にキックバック検知機能(AFT)が搭載されています。
因みにですが、私が使用しているのは、マキタの型式GA412Dです。
出典:マキタ 総合カタログ
ハイコーキ
ハイコーキは充電式ディスクグラインダー(コードレスタイプ)の約8割、電動のディスクグラインダーには約4割にキックバック軽減システムが搭載されています。
ハイコーキも価格は全種に言えることですがマキタよりも低価格です。
出典:ハイコーキ 電動工具 総合カタログ
ハイコーキの紹介動画
リョービ
現在リョービの電動工具事業は京セラインダストリアルツールズ株式会社が引き継いでいるようで、電動工具は京セラブランドとリョービブランドの2つがラインナップされています。
カタログを見る限りどちらのブランドとも、ディスクグラインダーにキックバック検知機能は搭載されていないようです。なので、切断作業ではなく削り作業メインで使用するのが良いです。削り用の砥石は刃が厚いので簡単に粉砕したりしませんので。
価格はかなりの低価格で、スリムで軽量なディスクグラインダーが魅力です。私もそういった点が気に入って使っていました。
出典:京セラ 電子カタログ
京セラブランド
リョービブランド
おすすめディスクグラインダーのポイントまとめ
それでは、おすすめディスクグラインダーについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- ディスクグラインダーは砥石が食い込んだり、弾かれたり、粉砕したりして事故になるので危険な作業
- ディスクグラインダーの作業をする時には保護メガネが必需品
- おすすめは【キックバック検知機能】があるタイプで、予期せぬ事態が起きると自動停止するから安全度が高いです
以上3つのポイントです。参考にしてください
*マキタのキックバック検知タイプのディスクグラインダーはこちらから
*ハイコーキのキックバック検知タイプのディスクグラインダーはこちらから
*リョービのディスクグラインダーはこちらから
*グラインダー作業には必ず保護メガネをしてくださいね。メガネの上から付けられるタイプもありますし、おすすめはサイドまで保護できるタイプです。
関連記事:【道具/工具】
以上です。