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【日々の作業】

サンポールを使用してDIYでめっきする方法【銅や亜鉛やニッケル】

2025年10月12日

 

DIYで作業をしていると、塗装じゃなくて「めっきができたらいいなー」って思ったことありませんか?

めっきってめっき屋さんじゃなできないし、どうやって頼めばいいのか分からないし、少数で頼むと高かったりします。

「自分でめっきできたら、、、、、」

こんなことを思って、ネット検索してみると「サンポールを使用すればDIYでめっきできる」って情報が、めちゃくちゃありました。

ということで、実際にやってみることにしました。

 

サンポールを使用してDIYでめっきする方法

サンポールめっきで準備するもの

サンポールめっきに必要なモノはコレです。

  • サンポール(めっき液に使用)
  • 電源(3V~5V、乾電池でもOK)
  • 樹脂のケース(タッパーなど)
  • マジックリン(部品の脱脂に使用)
  • めっきの材料(銅、亜鉛、ニッケルなど)
  • クリップや針金(部品やめっきの材料をぶら下げるため)

 

サンポールめっきで準備するもの

DIYめっきに必要なもの

 

こんな感じで、ホームセンターで調達したのですが、、、、ちょっと問題がありました。

 

問題

  • めっきの材料は、銅、亜鉛、ニッケルがある
  • でも、ホームセンターには銅しか売っていなかった

 

銅を使用すれば「銅めっき」、亜鉛を使用すれば「亜鉛めっき」、ニッケルを使用すれば「ニッケルめっき」、、、となるのですが、銅以外は一般的に入手できないみたいです。

価格差は

(安い)亜鉛 < 銅 < ニッケル(高い)

って感じなので、本当は亜鉛板が売っていれば良かったのですが、、、、

今回はあきらめて、銅めっきです。

次回は、ネットショッピングで亜鉛を購入しときます(笑)

 

めっきの電源について

めっきの電源は、ネット検索とchatGPTで調べたところ、低電圧の「3V」がベストらしい。

どうやら、電圧が高いとめっきの反応速度が速いが、仕上がりの表面がザラザラになり汚くなるそうです。

ということで、今回は3Vにしようと思いますが、検索してみると乾電池を3V電源にしている人が多いみたいです。

ですが、乾電池では安定した電源供給が難しいのでは?と思い、電源ユニット作ってみました。

 

めっきの電源

DIYめっきの電源

 

3Vの電源ユニット

  • パワーサプライ(オムロンのS8FS-G01512C)

    入力(AC100V~200V)を出力(DC12V、1.3A)に変換する機器、3600円くらい

  • DC-DCコンバーター(無名の安いやつ)
    入力(DC5V~35V)を出力(DC1.3V~35V)に変圧する機器、1000円くらい

 

実は、パワーサプライは以前に作ったので、持っていました。

車イジリするので、何かを確認するときに12V電源が必要になることがあるからです。

なので、その12Vを3Vに変圧する「DC-DCコンバーター」を今回購入しました。

 

めっきの電源

AC100Vを3Vにする電源ユニット

 

DC-DCコンバーターの入れ物を3Dプリンターで作って、配線を作って、電源投入して、電圧をボリューム調整して、テスターで測定して、完成です

 

 

DIYめっきをする方法

めっきだけじゃなく、塗装もそうですが、やっぱり正しい方法じゃないと失敗する可能性があるので、めっきの手順を調べてみました。

 

出典:三和めっき工業株式会社 電気亜鉛めっきの工程

亜鉛めっきの工程

 

めっき屋さんでは、おおよそ上記のフローでめっきするようです。

ただ、DIYめっきなので、100%真似することができないので、DIYでもできる手順を上記の情報を元に考えてみました。

 

DIYめっきの手順

  • 部品をマジックリン(アルカリ性)で脱脂
  • 水洗い
  • 部品をサンポール(酸性)で酸洗い
  • 水洗い
  • めっき処理
  • 水洗い(めっき液を洗い流さないと、あとで錆びます)
  • 乾燥
  • 磨く
  • 完成

 

めっきの下準備について、掘り下げておきます、、、

脱脂するために、アルカリ性のマジックリンを使用します。

アルカリ性は油脂を化学的に分解できるので、脱脂にはアルカリ性が適しています。

酸洗いは、部品の表面を溶かして、めっきの下地を作るために必要です。

今回は酸性のサンポールを水で薄めた液体(1:3くらい)で処理します。

こんな感じです。

あとは、処理ごとの水洗いを忘れずに行いましょう。

 

実際にめっきしてみた

部品をマジックリン(アルカリ性)で脱脂

めっきするために、一番初めにおこなうことは脱脂です。

2分くらい脱脂しました。

 

マジックリンでゴシゴシします

マジックリンで脱脂する

 

ここで注意です!

写真では素手でやってますが、皆さんはマネしないようにしてくださいね。

アルカリ性の液体は、皮膚を溶かす(ヌルヌルする)ので、手が痛くなります。

作業中に気が付いて、途中でニトリルのゴム手袋をしたのですが、写真を撮った時は素手でした、、、、

 

部品をサンポール(酸性)で酸洗い

脱脂したら水洗いして、次は酸洗いです。

この作業も危険なので、ゴム手袋着用で作業をします。場合によってはゴーグルもした方が良いです。

 

サンポールで酸洗いする

サンポールで酸洗いする

 

サンポールの原液を水で薄めて、部品を10分くらい漬けました。

その後、水洗いをして、めっき前の下準備は完了です。

 

めっき処理

めっき処理をするために、めっき液を作ります。

タッパーにサンポールと水を入れて作ります。

割合は「サンポール:水=1:4」です

 

めっき液

サンポールでめっき液を作る サンポールでめっき液を作る

 

次に、めっきの材料と部品の準備です。

今回は、めっきの材料に銅ワッシャーを使用するのですが、電源を接続しにくい形状をしているので、ニッパーで切断し伸ばしました。

部品は、タップ穴にボルトを入れて番線でぶら下げることにしました。電源は番線に直接つなぎます。

 

材料と部品

めっきの材料は動ワッシャー 部品はボルトと番線でぶら下げる

 

ここまでくれば、後はめっきするだけです。

 

めっき処理

めっき処理 めっき処理が2時間経過

 

めっき処理中は、30分ごとに部品の向きを変えてみました。

電気の流れやすい所に、めっきがのりやすいので、向きを変えることで均一な膜厚になるようにしたわけです。

その時に、めっきの乗り具合をチェックして、結果的に2時間でOKにしました。

初めは1時間で良いかもって思ったのですが、引き揚げてみると膜が薄い部分があったんですよね。

この点は、やりながら判断するしなないと思われます。

 

磨く

2時間めっきした状態です。

 

銅めっきした部品

2時間処理し状態 DIYの銅めっきが完成

 

表面には銅の膜ができているのですが、見た目が汚かったので、メタルコンパウンドで磨いてみたら、、、、

良い感じにピカピカになりました。

で、思ったのですが、

磨いてみると、膜厚が均一にのっているのですが、薄い感じがします。

2時間以上やれば膜厚が厚くなるのか?

そもそも、電圧、めっき液の濃度、温度が原因なのか、、、

この点は、何度もやってみないと分かんないですね。

次回やるときは、条件を変えてみようと思います。

 

ポイントまとめ

それでは、サンポールを使用してDIYでめっきする方法について重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • サンポールでDIYのめっきができる
  • めっきの材料は、銅、亜鉛、ニッケルがあるが、銅以外はホムセンで売っていない
  • めっきの電源はDC-DCコンバーターを使用すると、安定した電源供給ができる
  • めっき後はメタルコンパウンドで磨くとピカピカになります

 

以上4つのポイントです。

 

*パワーサプライ(AC100V⇒12V)の購入はこちらから

 

*DC-DCコンバーターの購入はこちらから

 

*めっきの材料の亜鉛の購入はこちらから

 

*めっきの材料のニッケルの購入はこちらから

 

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以上です。

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