廃材を使って廃油ストーブを自作したので、どのようなモノなのか?まとめておきます。
記事の目次
廃材を使って廃油ストーブを自作
廃油ストーブを自作しました
廃材を使用して廃油ストーブを作ってみました。
自作した廃油ストーブ
燃焼状態の動画
燃焼具合はこんな感じで、炎の色が青色が完全燃焼、赤色は不完全燃焼らしいのですが、いろいろと調整した結果、微妙に完全燃焼している感じに落ち着きました。
実際のところは、完全燃焼のためには、給油の量を多くすれば可能なのですが、給油量を多くすると廃油の消費激しくなるし、燃焼温度も超高温になって燃焼タンクが真っ赤になり危険なので、動画のような感じになったわけです。
製作に必要な材料
廃油ストーブの製作に使用した材料は廃材(無料)で入手したものと、購入したモノがあります。
廃材(無料)
-
キャスター
-
燃焼タンク(空気圧のタンク)
-
フレーム(50mmの角パイプ)
-
フレームに取付けた板材(アルミ板)
-
廃油タンク(オイルのペール缶)
廃材は、ガレージにあったモノや知り合いから貰ったモノなどです。
購入して用意したモノ
-
ブロワー(ヤフオク)
-
送風配管(ホムセン)
-
廃油配管(ホムセン)
- 廃油タンクの配管取出し口(ネットショッピング)
購入したモノの金額はざっくりまとめると、ブロワーは3000(送料別)、送風配管と廃油配管は合計で12000円、廃油タンクから配管を取り出す部分の口は875円でした。
各部位の製作方法
燃焼タンク
燃焼タンクは、圧縮空気の圧力をさらに高圧にする増圧弁と呼ばれるユニットのタンク部分を使用しました。
燃焼タンク
大きな加工箇所は、タンクの上部をカットしてスライドの蓋を取付け、タンクの下部側面をカットして扉を取付け、タンクの上部側面を100mmの円形にカットして煙突の取付け、の3つです。
給油配管や送風配管の取付け部分は、もともとタンクに取付いていた配管ソケットに接続しただけなので、無加工です。
廃油タンクと給油配管
廃油タンクは、オイルのペール缶を使用しました。廃油の取出し口はネットショッピングで購入した隔壁継手と言う商品です。
廃油の供給のために、バルブも取付けてあります。
廃油タンク
燃焼タンク内の送風ノズル
燃料タンク内の送風ノズルは、20Aの配管に2.0mmの穴を開けて、一番下は8Aの配管にエルボを取付けて空気が回転するようにしました。
送風ノズル
送風ノズルは廃油ストーブの要となる部分なので、穴のサイズや穴の位置が燃焼に大きく影響するようですが、今回はテストも手直しを行わず一発勝負で製作しました。
今後使用していく中で、時間があれば別のノズルを製作してみたいと思います。
送風配管
送風配管は、ブロアーの口に自作のフランジを取付けて取り出しています。フランジは円形の板材の中心に穴を開けて25Aのソケットを溶接したのもです。
配管径は25Aでタンクまで配管し、タンクからは20Aで配管しています。
送風配管
廃油ストーブの扱い方
廃油ストーブの使い方
実際に廃油ストーブを使用した結果をふまえて扱い方をまとめておきます。
火のつけ方
-
タンクの底に3mm程度の廃油を供給し、その後バルブを閉する
-
紙や段ボールを入れて火を付け廃油やタンクの温度を上げる
-
温度が上昇してきたところで、ブロワーをONして送風する
-
暫く様子をみて、廃油を数秒に1滴給油する
火のつけ方は上記の通りですが、ブロワーをONしたときに火が消えてしまうようであれば、再度タンクに紙などを入れて火をつけてやり直してみてください。
廃油の供給量の注意点
-
供給量は少量(数秒に一滴)
-
廃油の供給が多いと火柱が発生し危険
はじめて火をつけた時は、供給量が分からず結果的に多めに供給してしまい、火柱が上がるくらい燃焼してしまい、火事になるところでした。非常に危険でした。
そのため、火をつける時にタンクにためておく廃油はごく少量で、給油間隔も数秒に1滴として様子を見てください。
とにかく、沢山供給することは絶対に止めてください、油の炎は半端じゃないです。
ポイントまとめ
それでは、廃油ストーブについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 完全燃焼は青色の炎、不完全燃焼は赤色の炎
- 送風ノズルが完全燃焼のカギです
- 廃油の給油量が多いと火柱が上がるほど燃えるので危険
以上3つのポイントです。
*隔壁継手の購入はこちらから
*ブロワーの購入はこちらから
関連記事:【ガレージの設備】
以上です。