S2000で鈴鹿サーキットに走りに行ったら、走行1枠目の2週目でコースアウトして終了しました。せっかくの休みが台無しでした。
コースアウトの原因は、純正ブレーキホースのカシメからホースが抜けてブレーキが効かなくなったことでした。
記事の目次
S2000の純正ブレーキホースはすっぽ抜ける
170キロでブレーキが底付きした
鈴鹿サーキットのデグナー1個目のブレーキでトラブルが発生しました。
ブレーキのトラブル発生
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ブレーキを踏みこんだらペダルが底付きした
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ブレーキが効かなくなりコースアウトした
*下記がその時の動画です
状況は動画の通りです。
デグナー1個目の進入のために、ブレーキを踏みシフトダウンをしたのですが、その瞬間にブレーキペダルが底付きしてコースアウトしました。
コマ送り再生してみると、「ブレーキを踏む直前に若干右にハンドルを切る」⇒「ブレーキトラブル発生」⇒「前走者をかわすために左にハンドルを切る」⇒「空間ができたので右にハンドルを切りながらコースアウト」って感じでした。ほとんど無意識で操作していたので、これが僕の限界の回避能力です。とてもじゃないけど、サードブレーキを引いて減速するなんて技はできませんでした。
純正のブレーキホースのカシメが抜ける
コースアウトした時点では、ブレーキペダルが底付きしたので、どこかの油圧が抜けたことは予測がつきましたが、どこの部分に不具合が発生したか?までは確信がありませんでした。
で、ピットに返ってきて、初めにブレーキマスターシリンダーを確認したのですが、フルードが若干少ない程度で不具合は見つかりませんでした。
そこで、スコスコのブレーキペダルを2回ほど踏み込んで、車体の下を覗き込んだらフロントの左側のタイヤ付近にフルードが水たまりみたいになっていることを発見したので、ジャッキアップしてタイヤを外してみました。
タイヤを外して分かったこと
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ブレーキホースのキャリバー側のカシメからホースが抜けている
ブレーキホースが抜けた
見事にかしめから抜けていました。これじゃブレーキが利くわけありません。
そもそもですが、純正ブレーキホースってかしめの部分から抜けるって聞いたことがあったので、リスクは分かっていました。
じゃあ何で純正のブレーキホースを使ってるの?って話しなのですが、1年程度の間隔で定期交換していたので、抜けると思っていなかったのです。
別に純正のペダルタッチに不満があったわけじゃないので、「定期交換すれば問題ないでしょ」って思っていたのです。
でも、それは間違っていたようです。
メッシュのブレーキホースに交換
メッシュのブレーキホースを選択する
今回のトラブルで、純正のブレーキホースは金輪際使わないって心に誓ったわけですが、じゃあどうするの?ってことで、いろいろと検討してみました。
おすすめのブレーキホース
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エンドレスのスイベルのブレーキホース
エンドレスのブレーキホースの特徴
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スイベルなのでホースのねじれが解消できるので破断を防止する
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ホースの根本には強化ゴムのスリーブを採用し付け根の破断を防止する
エンドレスのブレーキホースの問題点
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受注生産のため2か月以上の納期がかかる
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短納期で入手したい場合は、エンドレス以外の社外品を選ぶしかない
出典:株式会社 エンドレスプロジェクト ブレーキライン スイベル・スチール
調べてみたところ、エンドレスのスイベルのブレーキホースが評判が良さそうだったのですが、納期が2か月以上かかると言うことで、今回は断念しました。だって、次の走行は3週間後だから間に合わないもん。
で、今回選択したブレーキホースはコレです
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APPのブレーキホース
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納期は部材があれば3日程度
出典:APP ブレーキラインシステム
と言うことで、エンドレスは諦めて、APPさんのブレーキホースに交換することにしました。
APPのブレーキホースに交換しました
純正のブレーキホースからAPPのブレーキホースに交換しました。
購入したAPPのブレーキホース
まずはフロントから。
ホースの取り回しは下記の通りですが、純正のゴムホースと違い、ステンレスのメッシュホースなので、ストレスなく曲がりのクセを付けて取回す必要がありました。
ボディ側のブレーキパイプラインとの接続部分の締める角度によって、ホースのねじれ具合を調整できるので、取り回しを考えながら接続するようにしました。
フロント左側のブレーキホース
リアは工夫が必要でした。
と言うのも、僕のS2000のリアブレーキはアミスさんのRX-8 リアキャリパー移植ブラケットを使用して、キャリパーを変更しているので、キャリパー側のホースの取付け角度がS2000とは違ったからです。
具体的には、ブレーキホースのサポート(固定)部品をアルミ材で自作して、サスペンションが上下したときに、ブレーキホースにストレスや干渉がなく取回すようにしました。
リア左側のブレーキホース
このようにホース交換ができたら、エア抜きして作業完了です。
ブレーキのエア抜きは加圧して抜くと、一人作業で完璧にエア抜きできます。詳しくは下記の記事にまとめてあります。
取外した純正ブレーキホース
それでは、取外したブレーキホースをあらためて観察してみましょう。
取外した純正ブレーキホース
どうやら、単純にしめから抜けたって感じではなさそうです。
かしめの内部にはゴムホースが残っているし、ホース側は表面のゴムは剥離しています。
ブレーキの圧力によって、ホースが膨張しゴムの表面が剥離して抜けた、、、ってこのなんでしょうね。
ポイントまとめ
それでは、S2000のブレーキホースについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 純正のブレーキホースはサーキット走行では不向き
- 新品交換して1年程度でもかしめから抜ける可能性がある
- 社外品のおすすめはエンドレスのスイベルホースだが納期2か月以上かかる
- APPのブレーキホースは3日程度で入手可能
以上3つのポイントです。
*APPのブレーキホースの購入はこちらから
*エンドレスのブレーキホースの購入はこちらから
関連記事:【日々の作業】
以上です。