S2000に戸田レーシングの「F20C/F22C (AP1/AP2) エンジンオイル流量コントロールオリフィス」を取付けて、鈴鹿サーキットを数回走ってみました。
今のところ不具合は無く、油圧に関しては、MAX700kpa、VTECに切り替わると610kpaって感じです。
記事の目次
S2000のメタルブローは戸田レーシングのオリフィスで対策する
S2000の油圧の低下
戸田レーシングさんからS2000のオイルトラブルの対策部品が発売されました。
待望のオイルトラブル対策部品
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エンジンオイル流量コントロールオリフィス
出典:戸田レーシング F20C/F22C (AP1/AP2) エンジンオイル流量コントロールオリフィス
この商品はVTECソレノイドバルブ(VTECを切り替えをおこなう部品)の流路に取付ける部品です。
簡単に効果をまとめると、VTECに切り替わった時にオイルがヘッドに必要以上に流れすぎないように流量を制限することで、シリンダブロックの各所にオイルが適切行きわたるようなります。
オリフィスの取付け問題点
と言うことで、早速購入しました。
オリフィスの外観
取付け方法はこんな感じです
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VTECソレノイドバルブを取外す
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エンジンの上側の流路にオリフィスを圧入する
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VTECソレノイドバルブを取付けて完了
オリフィスを取付ける
VTECソレノイドバルブの外し方
オリフィスは上側の流路に入れます
問題発生です、オリフィスが入りませんでした
で早速取付けようとしたのですが問題発生です!
取付けの問題点
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オリフィスが流路に入らない
オリフィスが流路に全くのぞみもしないし、ハンマーで叩いても弾かれて入りませんでした。そこで、戸田レーシングに問い合わせてみました。
戸田レーシングの解答
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オリフィスの外径を削って入れてください
戸田レーシングでも流路とオリフィスの大きさを確認してもらったのですが「全く問題なく挿入可能」ってことでした。
ただ、「もしかしたら流路が若干小さい可能性もあるので、オリフィスを削って入れてください」とのことでした。
オリフィスを加工してハンマーで挿入する
オリフィスはやすりで削りました。
オリフィスをやすりで削る
削りすぎたら元もこうないので、すこし削る→外径測定→エンジン側に入れる→すこし削る→外径測定→エンジン側に入れる、、、、を繰返した結果、最終的にはオリフィスの先端を面取りのような感じで-0.01mm、その後ろを-0.005mm、半分以降は無加工、って感じで挿入することが出来ました。*外径の測定はマイクロメーターを使いました。
オリフィスを入れる
手でのぞましてからハンマーで叩いて入れる
面から2mmいれました
手でオリフィスを流路に入れる時に「まったくのぞまない」「くらくらして安定しない」こんな状態だと多分叩いても入りません。逆に、軽くのぞめばそこからハンマーで叩けば入っていきます。
その加減が難しいので、自信が無ければショップに依頼するほうが無難です。
VTECソレノイドバルブの締付けトルク
オリフィスを挿入したらVTECソレノイドバルブを取付けます。
エンジン側の取付面の清掃とVTECソレノイドバルブ側のシールの清掃を行い、目視確認してから取付けてください
締付けトルク
ねじの締付けトルクは12N・mです。トルクレンチを使って3本のねじを均等に少しずつ締付けてください。
VTECソレノイドバルブの取付けが完了したら、エンジンをかけてOIL漏れがないか確認して作業完了です。
ポイントまとめ
それでは、オリフィスの取付けについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- オリフィスが流路に入らないことがある
- オリフィスはを少しずつ削ってのぞむようにする
- オリフィスがのぞめばハンマーで叩いて挿入可能
- 面から1mmから2mm入っていればOK
以上4つのポイントです。
*エンジンオイル流量コントロールオリフィスの購入はこちらから
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以上です。