ボルトに付いたロックタイトの残りカスを除去する方法
ねじ山に残っているロックタイト
ロックタイトと言えば、ねじの緩み止め材が代表的な商品ですよね。
で、このロックタイトをボルトに塗って緩み対策するのは良いのですが、その後ボルトを再利用するときに問題が起きます。
ボルトを再使用するときの問題
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ボルトにロックタイトの残りカスが付着したままになる
ロックタイトの残りカス
ロックタイトの残りカスが付着したままだと、再使用の時にロックタイトを塗布しても浸透しないので効果半減です。しかも、カスのせいでねじが硬くて周りにくくなるので、しっかり締め付けできているか不安になるし、トルクレンチを使った締付けは難しくなります。
かと言って、ロックタイトの残りカスを除去しようとしても、硬くてしっかり付着しているのでワイヤーブラシで磨いてもなかなか取れないんです。
ガストーチでロックタイトを除去する
ボルトに付着した頑固なロックタイトを除去する方法を紹介します。
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ガストーチであぶってワイヤーブラシで磨く
ガストーチであぶってワイヤーブラシで磨く
ガストーチを準備します
15秒くらい炙ります
ロックタイトのカスの色が変わり柔らかくなります
ワイヤーブラシで磨くと塊や粉となって除去できます。
そもそもねじの緩み止め材は合成樹脂なので、熱に弱く加熱する方法が有効なんですよ。
加熱の方法ですが、ガストーチが使いやすくておすすめで、炙る時間は15秒くらいで十分です。あまり加熱しすぎるとボルトの強度(材料特性)が変化してしまうかもしれないので、その点は注意が必要です。
炙って加熱するとロックタイトのカスの色が変わって柔らかくなるので、ワイヤーブラシで磨けば簡単に除去できます。最終的にはパーツクリーナーで洗浄すれば完璧です。
参考
今回の応用ですが、、、
ロックタイトがついていて緩められないボルトは、ガストーチで炙ればねじ山のロックタイトが柔らかくなるので緩めることが出来ます。
ポイントまとめ
それでは、ロックタイトの残りカスについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- ロックタイとの残りカスはワイヤーブラシでは除去できない
- ねじの緩み止め剤は合成樹脂なので熱に弱い
- 残りカスはガストーチで15秒くらい炙ってワイヤーブラシで磨くと除去できる
以上3つのポイントです。
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以上です。