今回は「蛇口のノズルから配管を取り出す方法」についての記事です。
先日ですが、洗車用の給水配管を水道の蛇口から取り出す作業をやってみました。やってみたところ、配管の規格がややこしくて、色々調べないと分からない事だらけでした。
そこで、蛇口のノズルから配管する方法について必要な情報をまとめておこうと思います。
記事の目次
蛇口のノズルから配管を取り出す方法
水道の蛇口から配管を取り出す
ガレージで洗車したいのに、シャッターの近くに蛇口がない、、、ってことで水道の配管をシャッター前まで延長したいと思っていました。
うちの洗面台の施工時に2つ口の蛇口を指定していたので、片方を洗車専用の蛇口として使用します。
と、ここで問題が、、、蛇口からどうやって配管を取り出せばいいのか?
色々と調べた結果、こんなことが分かりました
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蛇口のノズルを取外せば配管できる
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ノズルのねじと配管のねじの規格が違うので変換アダプターが必要
下記の画像をご覧いただくと分かると思いますが、ノズル固定のねじを取外して、その部分から配管を取り出すことが出来るのです。
ただし、ねじの規格がバラバラで種類があるので、下調べが必要となります。
配管に必要な部材
と言うことで、私の場合を例に挙げると蛇口のノズルから配管を取り出すために必要な部材はこんな感じになりました。
必要な部材
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異形アダプター(蛇口のねじ規格W26山20をG1/2に変換)
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13mmのフレキパイプ(ねじ山規格はG1/2)
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フレキ用ニップル(G1/2をR1/2に変換)2個必要
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給水栓ソケット(呼び径16Aまたは1/2インチ)
下記の画像を参考にしてください
給水栓の配管と工業配管の規格は全く別物で、統一さていないので色々な変換部品が必要となります。
ざっくりですが、それぞれの配管のねじ規格を簡単にまとめておきます。
蛇口のノズルのねじ規格
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「ウイット細目ねじ」と「ウイット並目ねじ」があり、どちらも表記は「W」
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例えば、表記は「W26山20」となる(口径26mmでねじ山20と言う意味)
フレキパイプの規格情報
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フレキパイプのねじ規格は「管用平行ねじ」で表記は「G」
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シール方法はゴムパッキンを使用する。シールテープは使用しない
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サイズは「パイプ径13mmのねじ山G1/2」と「パイプ径20mmのねじ山G3/4」がある
工業配管の規格情報
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工業配管のねじ規格は「管用テーパーねじ」が基本となる
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管用テーパーねじには「テーパーねじ」と「平行ねじ」がある
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シール方法はシールテープの使用が基本でパッキンは使用しない
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ねじの組合せは「テーパーねじ×テーパーねじ」または「テーパーねじ×平行ねじ」となる
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テーパーおねじの表記は「R」、テーパーめねじの表記は「Rc」、平行めねじの表記は「Rp」
この情報をもとに蛇口のねじサイズから配管を取り出すために必要な部品を探すことができるはずです。
施工方法の紹介
施工手順
それでは、今回私が施工した手順を紹介します。
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ノズルに異形アダプターを取付ける
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フレキパイプ異形アダプターに接続する
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フレキパイプにフレキ用ニップルを取付ける
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フレキ用ニップルに給水栓ソケットを接続する
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給水栓ソケットから塩ビ(PVC)で配管する
ノズルに異形アダプターを取付ける
まず初めに、ノズルの取付けねじW26山20に異形アダプターを取付けてG1/2のねじに変換します。
この時に、付属のゴムパッキンを必ず使用します。パッキンを入れないと漏れますので忘れずに。
フレキパイプを異形アダプターに接続する
ノズルを取外した代わりに取付けた異形アダプターに13mmのフレキパイプを接続します。
フレキパイプにはパッキンが付属されているので、必ずゴムパッキンを入れて接続します。もし、パッキンが付属されていない場合は、ホームセンターで単品購入できるので探してみてください。
フレキパイプにフレキ用ニップルを取付ける
フレキパイプは手の力で自由自在に曲げることが出来るので、壁に沿わせるようにしました。
そして、フレキパイプの端に工業配管のねじ規格に変換するフレキ用ニップルを取付けます。このニップルにはフレキパイプの付属のパッキンを入れます。
フレキ用ニップルに給水栓ソケットを接続する
フレキ用ニップルにシールテープを巻きつけてVP16の給水栓ソケットをねじ込みました。
これによって、これ以降の配管は工業配管の規格である塩ビ配管が施工可能となります。
シールテープの巻き方の参考
シールテープの巻き方はこちらのサイトを参考にしました。 ⇒ シールテープの巻き方解説【綺麗に巻くポイントはテープの幅】
給水栓ソケットから塩ビ(PVC)で配管する
蛇口から給水栓ソケットまでできれば、あとは塩ビ配管を施行していくだけです。
下記の画像のように、VP16(16Aの塩ビ配管)のパイプやエルボを専用の接着剤を使用して配管していきました。ちなみにですが、配管の固定にはアカギと言うメーカーの塩ビ配管16A用のサドルを使用しました。
ガレージの基礎に添わせるようにシャッターまで配管していきます。
シャッターまで配管出来たらホースリールに接続して完了です。
塩ビ配管のやり方参考
塩ビ配管のやり方はこちらのサイトを参考にしました。 ⇒ 塩ビ配管の接合方法/差込み量と接着に注意して接続
補足:ホースリールのコネクタについて
補足としてホースリールのコネクタ、ジョイントの情報を紹介しておきます。
ホースリールのホースやシャワーノズルの接続にはコネクタやジョイントを使用しますが、結構な種類があります。
私はいろいろなホームセンターを回ってホースのコネクタを探してみました。カインズホーム、D2、ビバホーム、カーマ、建デポなどのホームセンターです。
この中で、コネクタの種類が一番多かったのがビバホームで、次にD2でした。その他のホームセンターは品ぞろえが悪かったです。
価格についてはD2よりもビバホームの方が安かったです。
コネクタやジョイントは形状の種類以外にも、ホースのサイズにも種類があるので注意が必要です。
ホースのサイズは主に3種類です
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ホース内径 7.5mm~9mm(私が使用したサイズ)
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ホース内径 12mm~15mm(一番普及しているサイズ)
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ホース内径 15mm~18mm
詳しくはホースコネクタの大手メーカーのタカギさんのHPで確認してみてください ⇒ 「株式会社タカギ」さんHP
ポイントまとめ
それでは、蛇口のノズルから配管する方法について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 給水栓の配管と工業配管の規格はバラバラなので、下調べが必要
- 変換アダプターを使うことで、蛇口から配管することが可能
- 配管の接続に「パッキン」または「シールテープ」のどちらを使用するのかはねじの規格によって違う
- ホースリールのコネクタの種類は多いので、ホームセンターを回って探してみると良いです
以上4つのポイントです。
異形アダプター(蛇口のねじ規格W26山20をG1/2に変換)の購入はこちらから
13mmのフレキパイプ(ねじ山規格はG1/2)の購入はこちらから
フレキ用ニップル(G1/2をR1/2に変換)の購入はこちらから(2個使用します)
給水栓ソケット(呼び径16Aまたは1/2インチ)
関連記事:【ガレージのカスタマイズ】
以上です。