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【日々の作業】

サイドブレーキ兼用のキャリパーのピストンの抜き方とシールの交換箇所【特殊工具必要】

2022年11月23日

 

塗装されたキャリパー

 

今回は「サイドブレーキ兼用のキャリパーのピストンの抜き方とシールの交換箇所」についての記事です。

サイドブレーキ兼用のキャリパーは構造が複雑ですし、分解の知識と特殊工具が必要となります。ポイントをまとめると、ピストンは回転させて抜いたり入れたりすること、サイドブレーキ関係の機構にもシール交換が必要であること、キャリパーのねじ部分の分解にはロングのスナップリングプライヤーが必要であること、の3つが挙げられます。

 

リアキャリパーのピストンの抜き方

ピストンの抜き方

サイドブレーキ兼用のリアキャリパーは、内部の構造が複雑です。

 

リアキャリパーのピストン

リアキャリパーのピストン

 

フットブレーキの時はフロンキャリパーと同じで、ブレーキフルードの油圧で押し出されるのですが、サイドブレーキの時は内部のねじ機構が回転することでピストンが押し出されます。

と言うことで、ピストンの抜き方は2通りあります。

 

ピストンを抜く方法

  • エアーで押し出す
  • 押し戻し工具で回転させながら抜く

 

エアーで押し出す

リアキャリパーのピストンをエアーで抜く

 

エアーの力で押し出す方法はピストンが勢いよく飛び出すので、盤木を入れて衝撃の緩衝をします。フロントキャリパーと違って、内部のねじ構造のせいなのか出てくるスピードが遅く、固着している場合は抜けてきません。その点は抑えておきましょう。

 

押し戻し工具で回転させながら抜く

リアキャリパーのピストンを特殊工具で抜く

 

安全にピストンを抜くのであれば、特殊工具で回転させる方法がおすすめです。ピストンが固着している場合にも有効です。

やり方は、ピストンの溝に押し戻し工具のピンをハメて回転させるだけです。この方法はピストンを抜くだけでなく、入れることもできます。なので、オーバーホールしたりブレーキパッドの交換をする時に必要になる工具です。

 

*リアキャリパーのピストン押し戻し工具の購入はこちら

 

サイドブレーキのシール交換

サイドブレーキ兼用のブレーキキャリパーには、サイドブレーキの構造部分にシールがあるので、この部分も交換が必要です。と言っても、私はまだサイドブレーキのシール交換を交換したことがありません。

それは、オーバーホールキットを注文してもサイドブレーキ部分のシールが付属する場合と付属しない場合があるからです。今回の紹介しているキャリパーはRX-8のリアキャリパーなのですが、オーバーホールキットにシールが入っていませんでした。

なので、どこの部分を分解してシールを交換するのか?だけをまとめておきます。

 

サイドブレーキのシール交換に必要な分解

ピストンのねじ部分の中にシールが入っている

ピストンのスナップリング

キャリパーのねじ部分の中にシールが入っている

スナップリングで外す

サイドブレーキのレバーの軸にはシール、ベアリングが入っています

スプリングを外す

 

全ての車種に共通することではありませんが、シール交換が必要になる部分は下記の3か所です。

 

交換箇所

  • ピストンのねじ部分
  • キャリパー側のねじ部分
  • サイドブレーキのレバーの軸部分

 

ピストンのねじ部分とキャリパーのねじ部分の分解には、穴用のスナップリングプライヤーが必要です。特に注意が必要なのは、キャリパー側はロングのスナップリングプライヤーでなければ取外しできない事です。一般的な長さのスナップリングプライヤーでは届きません。

サイドブレーキのレバー部分はスプリングを外してナットを緩めることで分解できます。ダストシール、Oリングなど以外に、ベアリングが入っている場合もあります。

 

参考

リアキャリパーのサイドブレーキO/Hを詳しく解説しているブログを載せておきます。こちらを参考にしてください。

 

*ロングのL型スナップリングプライヤーはこんなモノです

 

ポイントまとめ

それでは、サイドブレーキ兼用のキャリパーについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • ピストンはエアーで押し出すか工具で回転させて抜く
  • シールはピストン以外にサイドブレーキ関係の部分にもある
  • キャリパーのねじ部分の分解にはロングのスナップリングプライヤーが必要

 

以上3つのポイントです。

 

 

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以上です。

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